「ここは、『渋谷マークシティ』にとって“イメージリーダー=顔”とも言える重要な場所なんです」((株)渋谷マークシティ副総支配人田中氏)。
“ここ”とは、00年4月の渋谷マークシティのオープン時に「セフォラ」が入居していた、イースト1F、JR渋谷駅側のメインエントランス付近のこと。マークシティ全体の集客数が、平日で約7万人、土日で約9万人(!)というから、その1Fの路面部分である“ここ”は、まさに絶好の立地といえる。
ところが、突然、セフォラ全店が日本市場から撤退することが決定。
「セフォラの渋谷店はかなり調子よかったんですよ。ですから、第一報を聞いた時には、本当に驚きましたね」と前出の田中さんは当時を振り返る。
幸い、好立地ゆえに、さまざまな企業からのアプローチもあったそうだが……。
「実は、もともとあそこは、導線がちょっと変わっていたんです。セフォラを通って行かなければ、奥のショップには辿り着けない。メインのエントランスを全部セフォラに譲っていたんですね」と田中さん。
ということで、これを機に、改めて、イーストのエントランスを設け、新しい導線を確保しよう、という大きなリニューアルへと発展。つまり、リニューアルのポイントは メインのエントランスを確保することで、新しい導線をつくることと、“顔”となるショップを誘致することの2つとなったのである。
そして、無事に、5月10日、メインのエントランスを設け、その右側の“顔”の部分に『リステア渋谷店』を配置。新しく設けた通路の左側に、『アクアガール』、その奥に『アガット』と、3店舗が同時にオープンした。
「通路を設けたことで思い切った改装になりましたが、改装後は、周辺の既存店の売上が、約1.5倍にアップしました」(田中さん)という。
さて、新しくオープンした3店舗のなかでも、もっとも“顔”としての役割を期待されているのが、今、話題の「リステア」である。
リステアは、レディスのオリジナルブランドを核に、メンズ、雑貨、インテリア、CDなどを複合的に扱う、今もっとも注目される“総合ライフスタイル提案型ショップ”である。00年に神戸でスタートし、急成長。関東では、01年秋に銀座並木通りに出店しており、今回の渋谷店は3店舗目となる。
神戸店が約300坪、東京店(銀座)が約200坪と大型店なのに比べ、渋谷店は約80坪とやや狭いものの、天井の高い空間を生かし、フロアに段差を設け、路面店風の内装となっている。
とはいえ、東京店と比較すると、渋谷店は立地からして、より低年齢層がターゲット?という印象が否めない…?
「いえいえ、マークシティの物販店舗の利用客の9割は20〜30代女性です。幅広い客層に対応する商品構成をリクエストした結果です」(田中氏)と言う。盛夏を過ぎた秋冬の立ち上がりが勝負期といえるだろう。
ちなみに、(株)ルシェルブルーは、9月にリステア渋谷店でも取り扱っているブランド「ハン・アンスン」のオンリーショップを大阪市西区の北堀江開発プロジェクト内にオープンする予定だそうだ。
渋谷マークシティの“新しい顔”
2002.06.07
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関連リンク
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渋谷マークシティ「リステア渋谷店」「アクアガール」「アガット」
渋谷区道玄坂1-12-3 渋谷マークシティイースト1F
電話:03-3780-6503(代表)
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